エアコンは電力消費量が多い家電製品のひとつです。しかし、節約のために使用を止めてしまうと熱中症などの原因になる可能性もあるので、以下のような点に気をつけて効率よく節電しましょう。
こまめにオン・オフをしない
電気代を節約するために、こまめにつけたり消したりする方は少なくありませんが、かえって無駄な電力を使っている可能性があります。なぜなら、エアコンは設定温度まで上げたり下げたりするときに最も電力を消費するからです。こまめにオン・オフするよりも、つけっぱなしにしたほうが電力消費を抑えることができます。
フィルターを掃除する
エアコンのフィルターを2週間に1回掃除するだけで、年間約990円の節約になるといわれています。掃除機でホコリを吸い取るだけでも、エアコンの機能が高まります。
室外機にカバーをかける
エアコンの節電で意外と見落とされるのが室外機です。室外機周辺の温度が高すぎたり低すぎたりすると、余分な電力がかかってしまいます。直射日光が当たらないようカバーなどをかけるのがおすすめです。
また、室外機の周りに物が置いてあったり、草が生えていたりしても効率が下がるため、常に周囲をきれいにしておくことも重要です。
設定温度を見直す
夏は冷房を28℃、冬は暖房を20℃程度に設定しましょう。冷房を27℃から28℃の設定にすることで年間約940円、暖房を21℃から20℃に設定することで年間約1,650円の節約になるとされています。
扇風機やサーキュレーターを使う
暖かい空気は上昇するので、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を部屋全体に循環させることで、部屋を効率良く暖めたり冷やしたりできます。
冷房と除湿を使い分ける
冷房と除湿で電気代に大きな差はありませんが、効果が異なるので、うまく使い分けると、電力消費を抑えつつ部屋を快適な状態に保てます。
冷房機能は温度を下げることを最優先にしている機能です。真夏など気温が高いときに室温を素早く下げるために使用するのに適しています。一方、除湿機能は湿度を下げることが目的です。梅雨など蒸し暑く感じるときに、湿度を下げて涼感を得るのに使うといいでしょう。
なお、除湿の中には「再熱除湿」と呼ばれる機能もあります。これは、除湿をしつつ部屋の温度を上げるもので、梅雨時の湿度が高くて肌寒いときなどに適しています。しかし、空気を一度冷やした上で温め直して室内に送り込むことから、冷房よりも電気代がかかることに注意が必要です。